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第六章『幸せの道』(1)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 9月 3日(水)07時03分37秒
返信・引用 編集済
  怪我の手当てをしてもらった後
エリスとアリシアの所に行った・・・
「アリシア、大丈夫か?」
「うん・・・怪我も無いよ」
「ディル・・・どうして、仕返しなんてしたの?」
エリス・・・
「家族が有りもしない噂のせいで傷付くのは見たくないから・・・」
「お兄ちゃん・・・でも、仕返しなんて・・・」
「母上にも言われたよ・・・分かってるけど、体が先に動いた」
「・・・怪我はすぐ治るの?」
この具合だと・・・
「これぐらいなら、2週間って所かな」
「良かった・・・それなら、結婚の儀には十分間に合うね」
「お兄ちゃん・・・もうこんな事しないで・・・」
「分かってる・・・僕もこんな事はしたくない・・・」

製作途中
 
 

第五章『平和と戦争』(10)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 9月 3日(水)06時39分0秒
返信・引用 編集済
  僕は戻って来たエリスと2人でヴォルフとエリザちゃんのお店に来ていた
「よっ、ヴォルフ」
「いらっしゃい、ディルさん、エリスさん」
「ヴォルフ、今日のオススメは何~?」
「今日は・・・この野菜たっぷりパンですね」
おぉ・・・美味そうだな
「どんな野菜が入ってるの?」
「ニンジンとか、まぁよく知られてる野菜を細かく切って、炒めた物を入れてます」
「へぇ・・・じゃそれを2つ頼むよ」
僕はふと外を見てみた・・・すると
外の通りをボロボロのメイド服で歩くアリシアを見つけた
「アリシア!!」
僕は外に飛び出し、アリシアに声をかけた

誰だ・・・アリシアにこんな事をしたのは
「アリシア・・・大丈夫か?」
「う・・・ん・・・大丈夫」
どう見ても大丈夫な状態じゃない
怪我もしてるし、何より服が・・・アリシアが気に入っていた
母上特製のメイド長の服がボロボロになってる
心配してエリスとヴォルフも出て来た
「大丈夫?、アリシアちゃん」
「どうしたの?、そんなにボロボロで・・・」
「メルディアス家の人間は・・・出て行けって・・・」
くっ・・・またこれか・・・
「アリシア・・・お前をそんな状態にした奴らは何処に居る」
「ダメ・・・お兄ちゃん・・・仕返しなんてしたら・・・消える物も消えなくなる」
「いいから答えろ!!、答えるんだ!!」
俺はアリシアに怒鳴る・・・
エリスとヴォルフが止めようとしてるが
動けないといった感じだ・・・
「まっ・・・まだ、中央広場に居ると・・・」
「中央広場だな・・・」
俺は走って中央広場に向かった・・・

中央広場に着くと、すぐ、アリシアに手を出した奴等が分かった
汚く・・・ゲラゲラと笑っている・・・
「おい!!、お前ら!!、俺の妹に手を出したな」
「あぁ?、何だテメェ、テメェもメルディアス家の人間かよ」
「そうだ、それが何だ?」
「だったら・・・お前も、ボコボコにしてやる!!」
俺は後ろから1人に腕を押さえられ
動けない・・・、そして正面から2人のゴロツキに殴られる
「グハァ・・・俺を殴るの別に構わん・・・だが、アリシアに手を出すのは許さん!!」
腕に少しだけロットの力を入れる
そして押さえを振りほどき、正面に居たゴロツキを1発殴った
「チッ・・・コイツ・・・」
「どうした!!、俺をボコボコにするんだろ?、してみせろ!!、出来るもんならな」
「調子に乗りやがって!!、この野郎!!」
殴りかかって来たゴロツキを俺は避けて
腹に膝を叩き込んだ、それと同時に後ろから
俺を押さえていた奴が襲いかかって来た、それも避け
地面に叩きつけるように顔面を殴った
「こんなもんか・・・」
すると俺は急に脚を棒で殴られ
地面に片膝を付いてしまった
すると再び、最初に殴ったやつが
また殴りかかってきた、けどすぐ体制を戻し
もう1回、顔面を殴った、今度は鳩尾(みぞおち)殴りのオマケ付きで
更に足で踏みつけようとした瞬間、ファンド様に止められた
「離せ!!、俺は・・・俺は!!、この野郎共を許さない!!」
「よすんだディル君!!、もう終わった・・・」
「フー・・・フー・・・フー・・・くっ・・・」
僕は・・・
「こっ・・・国王様・・・」
俺が最後に踏みつけようとした
ゴロツキがそう呟いた・・・
もう1人は気を失っている・・・
「どうして、あの女の子に手を出した!!」
「そっ・・・それは・・・虐殺をしたメルディアス家の人間だからです」
「虐殺の件は違うと、話を聞いていないのか!!」
「聞きました・・・ですが・・・どうも信じられません・・・」
するとファンド様が
「もし・・・次、メルディアスの者に手を出すようなら、お前達を罰する、良いな?」
「はっ・・・はい・・・分かりました・・・国王様」
そう言うと、そのゴロツキは
気絶している仲間を連れ、逃げるように何処かに行った
僕はそのまま、城に連れて行かれた・・・

城に戻ると母上に手当てを受ける事に・・・
「もう・・・どうして、殴り合いの喧嘩なんか・・・」
「母上・・・あいつ等がアリシアに手を出したから・・・」
「それでも、仕返しなんてしたらダメでしょ?」
消毒液を染み込ませた、小さな綿で顔の傷をポンポンとされる
「イタタ・・・母上・・・もう少し優しく・・・」
「男の子でしょ?、我慢しなさい」
足は棒で殴られた時に痣
さらに軽く擦り傷みたいな傷が出来ていた
そこも綿でポンポンとされる
「痛い!!、痛いです母上」
「我慢しなさい!!、男の子がこれぐらいで根を上げないの」
薬を染み込ませた綿を傷口に当て
包帯でそこをグルグル巻いた・・・
「はいオシマイ、もう良いわよ」
怪我の手当てか・・・
自分でも出来たのに・・・
 

第五章『平和と戦争』(9)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 9月 2日(火)17時57分4秒
返信・引用 編集済
  僕はエリスとアリシアを連れて
誰も来ない・・・訓練場横にある草むらに座って
景色を眺めていた・・・とても静かで・・・とても綺麗だ
「それにしても・・・ディルも酷い人だね・・・」
「どうして?、僕・・・何かした?」
「だってぇ・・・お兄ちゃん・・・女の子2人にあんな事して・・・」
「ははは・・・だって、2人に迫られたら・・・断れない」
するとエリスは僕の左頬をアリシアは僕の右頬にキスをした
「えへへ・・・ディル~」
「うふふ・・・お兄ちゃ~ん」
「2人とも・・・人前じゃ勘弁してよ?、エリスは良いにしても、アリシアは・・・」
「分かってるよ・・・私は裏でコッソリね・・・お兄ちゃん」
僕はエリスとアリシアの頭を優しく撫でてあげた・・・
「そういえば・・・エリス、結婚の儀の時に着る服は?」
「お母様が使ってた物を・・・私が使う予定だよ」
「それって・・・もしかして、胸の少し上に薔薇の刺繍がある?」
「あるけど・・・それがどうかしたの?」
そのウエディングドレス・・・
「そのウエディングドレス・・・母上の物だよ、昔メリス様にあげたんだ」
「知らなかった・・・」
「僕もついさっき思い出したばっかり」
「お兄ちゃん・・・そろそろ戻らない?、少し冷えてきた・・・」
確かに・・・少し肌寒いな
あっ・・・すっかり約束を忘れてた・・・
僕は立ち上がる、するとエリスとアリシアも立ち上がった
「戻る?」
「うん・・・でもその前に」
僕はエリスを抱っこした
お姫様抱っこっていうやつ
「どっ・・・どうしたの急に・・・恥ずかしい」
「どうしたのって・・・前に約束してたじゃない、怪我が治ったら抱っこするって」
アリシアが指を銜えて見ている・・・
「あっ・・・あの時の約束・・・」
「そう、これで良いかな?、少し遅れちゃったけど・・・」
「良いなぁ・・・私も抱っこしてほしいなぁ・・・」
「アリシアにもしてあげるよ、お城に戻ったらね」
「わ~い、お兄ちゃん大好き~♪」
僕はエリスを下ろし
城に戻る事にした・・・

僕達がお城に戻ると母上がエリスを呼んだ
「エリスちゃん」
「はい、何ですか?、メティス小母様」
「ふふふ・・・ちょっと、私とお茶でも飲まないかしら?」
「はい・・・良いですけど・・・どうして私と?」
「ちょっとね・・・エリスちゃんと2人っきりでお話したいと思って」
そう言うとアリシアが・・・
「それじゃ、ママとお姉ちゃんの分のお茶とお菓子、持って行くね、テラスで良い?」
「えぇ、お願い、それじゃエリスちゃん、行きましょうか」
「はい、メティス小母様」
「それじゃあねディル、悪いけど、少しの間は1人かアリシアと過ごしてて」
「分かりました、母上」
エリスは母上とテラスに
アリシアは2人のお茶とお菓子を取りに行ってしまった
暇だな・・・エリスは母上とお茶、アリシアはお仕事っと・・・


                    φ


私は・・・ディルのお母様とテラスでお茶をしている・・・
「ふふふ・・・こうしてエリスちゃんとお茶するのは初めてね」
「はい・・・それにしても、どうして私と・・・」
「ちょっとお話したいって思ってね」
「はぁ・・・」
お話?、何だろう・・・
「ディルと一緒になれるのは・・・嬉しい?」
「はい・・・昔から・・・ずっと望んでたことですから・・・」
「大好きなのね・・・ディルの事・・・」
「はい・・・大好きで・・・ディルの事・・・愛してます」
するとメティス小母様は笑って・・・
「ふふふ・・・エリスちゃんとディルなら・・・きっと幸せになれるわ」
「はい・・・でも・・・1つ気になる事が・・・」
「気になる事?、もしかして・・・メルディアス家の噂の事?」
「はい・・・ディルは必死に消そうと考えてます、皆の幸せの為に・・・」
「あの子が・・・どういう仕打ちを受けたか・・・私は知らない、知ってる?」
私は・・・全てを話すべきなのだ
義理とはいえ、もう1人のお母様になってくれる
メティス小母様には・・・全てを・・・
「はい・・・その事が原因で何度かもめた事があります・・・」
「思い出したくないでしょうけど・・・良かったら話してくれない?」
「はい・・・ヴォルフ達のお母様達に助けてもらって、家を出た後・・・」
「うん・・・苦しいでしょうけど・・・ごめんなさい」
私は頭を横に振り・・・
「いえ・・・差別され・・・子供なのに捕まって・・・拷問を受けたって・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「子供なのに・・・殴られて蹴られて叩かれて・・・ずっと1人だったって・・・」
「うっ・・・ディル・・・」
メティス小母様が泣いてる・・・
でも・・・まだ続けた方が良いよね・・・
「寂しくて・・・辛かったって・・・友達も出来ず、1人で生き続けて来たって・・・」
「そう・・・あの子は・・・昔からそうだった、辛い事は顔に出さず耐え続ける・・・」
「耐え切れなくなると・・・壊れてしまう・・・傷が深過ぎるから・・・」
「エリスちゃんは・・・どうしたいって・・・考えてるの?」
私は・・・前から考えてた
「傷を・・・ディルの心の傷を少しでも癒せたらって・・・考えてます」
「立派な考えね・・・でも私は・・・母親らしい事も出来ず・・・見る事しか・・・」
「でも・・・それはディルやアリシアちゃんの為にした事ですよね?、小母様」
「それでも・・・母親失格よ・・・子供に何もしてあげられないで・・・」
「小母様・・・ディルは気にしてませんよ・・・その事は」
メティス小母様がどうして?、という感じの顔をした
「どうして?、どうして・・・ディルは・・・」
「再会して・・・その事はサッパリ洗い流したって・・・言ってました」
「ディルが・・・、ありがとうエリスちゃん・・・話しを聞かせてくれて」
「いえ・・・」
それから、もう少し私は小母様とお茶を楽しんだ・・・
 

第五章『平和と戦争』(8)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 9月 2日(火)05時21分41秒
返信・引用 編集済
  お茶とお菓子を楽しんだ後、僕はエリスと一緒に街に居た
「ボロボロだった街も完璧に直ってるねぇ」
「フェイちゃんとナレド軍の人達が頑張ってくれたみたいだからね」
そう話していると・・・
僕を指差す人が数人いた・・・
「ねぇディル・・・」
「気にしないで・・・僕は慣れてるから」
歩き続けた・・・
中央広場でベンチに座る
「ねぇディル・・・辛くないの?」
「辛くないって言えば嘘になる、でも、殴る蹴る叩かれるの暴力を受けるよりは楽さ」
「でも・・・それでも、指を指されて、冷たい目で見られるのは・・・」
目の暴力ってやつか・・・
「正直、辛いよ・・・死ぬほどね」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「でも、僕の傍にはエリスが・・・アリシアが居てくれる」
「私と・・・アリシアちゃん・・・」
僕が辛いと思っても、すぐに忘れられる・・・
「エリスの笑顔とアリシアの笑顔が僕を救ってくれる、傷付いた心を癒してくれる」
「ディル・・・」
「だから僕は嬉しいんだ・・・エリスが僕の妻になってくれる事が・・・」
「私も・・・凄く嬉しい、夢だった・・・ディルとの結婚が・・・」
「戻ろうか・・・そろそろお昼だ、アリシア達が美味しい昼食を作って待ってる」
「そうだね・・・ゴメンね、何だか暗い話しちゃって・・・」
「別に良いよ、気にしてないから・・・」
僕とエリスは立ち上がり、手を繋いで城に戻った・・・

昼食を食べる1時間前・・・僕は
行きたくなかったけど、忌々しいあの場所の来ていた・・・
「何も変わってない・・・あの・・・」
僕が来ていたのは・・・地下牢だ
10年前・・・僕とアリシアが幽閉されていた
あの忌々しい地下牢・・・そして僕が入っていた
牢に今・・・立っている・・・来たくはなかった・・・
けど・・・あの頃の事を忘れない為に、ちゃんと向き合わないと
幸せにはなれない・・・真の意味でね・・・幸せになれない
「これは・・・変わってない・・・」
壁には・・・
僕が10年前、偶然落ちていた小さい鉄の棒で書いた
文字が残っていた・・・壁には『愛しい僕の妹 アリシア』
その横には『会いたいよ 母上』さらにその横に『何処に・・・ 父上』
下にも書いてある・・・今見るとほとんど呪いの言葉にしか見えないな
書いた時が本当に子供だったか疑えるほどただ・・・『絶対に許さない 復讐してやる』
とだけ・・・あの頃は辛かった・・・けどそれがあったから
僕は今こうして居る、無かったら・・・今の僕は無い
気付けば涙を流しながら、壁を叩いていた・・・
すると、エリスがやって来て、僕の隣に座った
「ディル・・・」
「エリス・・・」
僕はエリスの胸に顔を埋めて
泣いている・・・子供っぽいと言われるかもしれない
けど・・・どうでも良いんだ、今はこうしていたい・・・
「もう大丈夫だよ・・・私はここに居る・・・苛める人はもう居ないよ・・・」
エリスは優しく俺を抱きしめてくれた・・・優しく・・・優しく・・・
「隠してたけど・・・辛かったんだね・・・もう我慢しなくていいよ・・・」
「うっ・・・うぅぅぅぅぅ・・・エリス・・・」
僕は泣くのを止め、エリスの胸から離れた
「ゴメン・・・エリス、急に」
「別に良いよ・・・私はその心の傷を癒したいの・・・」
「そろそろ行こう・・・ご飯食べないと・・・」
「うん・・・行こう・・・」
僕とエリスは牢を後にして
ご飯を食べる為、食堂に向かった・・・

昼食を食べ終わると僕はエリスと
僕の部屋でベッドに入っていた・・・
「大丈夫かな・・・」
「何が?」
「だって・・・こういう事・・・その・・・初めて・・・だから」
「僕も初めてだよ・・・」
僕はエリスにキスをした
「もう・・・早く私を・・・”ディルだけの物“にして・・・」
「分かってる・・・愛してるよ・・・エリス」
もう1回キスをした・・・
そうしていると・・・アリシアが部屋に入って来て
「お兄ちゃん・・・お姉ちゃん・・・何してるの?」
「あっ・・・」
「あっ・・・」
見られた・・・
「ごめんなさい・・・私邪魔だよね・・・部屋出るよ」
「あっ、待ってアリシアちゃん・・・」
「どうしたの?、お姉ちゃん・・・」
するとエリスが・・・
「ねぇディル・・・アリシアちゃんにも・・・」
「本気で言ってるの?、妹だぞ?」
「それでも・・・アリシアちゃんだってディルの事・・・」
「・・・分かったよ・・・アリシア・・・おいで」
「良いの?、私・・・妹なのに・・・」
僕はアリシアに・・・
「嫌なら別に良いけど?」
「意地悪しないで・・・私も入る・・・」
「おいで、アリシア・・・僕の大切な妹」
するとアリシアもベッドに入って来た・・・
「お兄ちゃん・・・大好き・・・」
「こういう時ぐらい・・・名前で呼んでほしいな」
「えっと・・・ディ・・・ル・・・」
「もう1回・・・聞こえないよ」
「う~・・・その・・・ディル・・・」
「よく出来ました・・・」
僕はアリシアにキスをした・・・
それから僕とエリスとアリシアは・・・・・
 

第五章『平和と戦争』(7)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 9月 1日(月)18時19分48秒
返信・引用 編集済
  翌日、朝食を食べ終わるとすぐ訓練場に来ていた
「えっと・・・準備は出来てますけど」
アリカちゃんは、昔母上が使っていた鎧と同型の物を付けている
「僕も準備は出来てる、何時でも・・・」
離れた所にエリスとアリシア
ヴォルフとエリザちゃん、母上と父上
ファンド様とメリス様が立っていた
「アリカちゃん・・・手加減は無し」
「分かってます・・・行きます!!、ディルさん!!」
始めると同時に、前に向かってダッシュする
僕とアリカちゃん、それと同時に剣も引き抜く
そして剣を交え始める、僕が剣を振るう、受け止められる
アリカちゃんが振るうけど、僕も易々と受ける訳にはいかない、受け止める
「なかなかやるね・・・」
「ディルさんも・・・」
一旦離れ距離を取る・・・
力は僕が勝ってるけど、テクニックは同じか・・・それ以上だ
僕は聖竜王の力を鳳凰剣に伝え、火花を起こし
鳳凰剣に火を付けた
「はぁぁぁぁぁ!!」
鳳凰剣を振るうと炎を纏った
真空波がアリカちゃんに向かった飛ぶ
「これは・・・」
アリカちゃんは盾にレヴァンの力を宿らせ
防いだ・・・そして、僕の技は完全に防がれた
「くっ・・・効かないか」
「危なかったです・・・防ぐのが少しでも遅かったら・・・」
こうなったら・・・本気を出さないと勝てない
「ロット・・・1分でいい、力だけ全快にしたい」
『全快に?、俺は構わんが・・・体にかなり負荷がかかるぞ?』
「それでも良い・・・本気を出さないと負ける」
『分かった・・・後悔するなよ?』
そう言うと僕の体が光始めた
紋章も顔に浮かび上がる・・・
「はぁぁぁぁ・・・手加減は・・・無し!!」
僕は足に力を込めダッシュ
アリカちゃんの前に立つと、素早く後ろに回りこむ
「これで・・・」
アリカちゃんが殺意を込め
振り向きざまに剣を振るった
だけど、僕はそれを素手で受け止め
剣を破壊、次に素手で殴り盾を破壊
そして剣をアリカちゃんに突きつけた
「どう?、降参する?」
「はい・・・参りました・・・流石ディルさんですね、全然敵わない・・・」
力も抜け、紋章も顔から消えた・・・
気が抜けてしまったのか、アリカちゃんが座り込んでしまった
「大丈夫?、手貸すよ、はい」
手を指し伸ばすと、僕の手をアリカちゃんが握った
僕は力を少し込めて、引き上げた・・・するとアリカちゃんは立った
「今日はありがとうございました」
「いや、僕の方こそありがとう、良い勉強になった」
エリス達の所に戻った・・・

お風呂に入り普段着に着替えた後、テラスのテーブル横の椅子に座っていた
「ふぅ・・・」
するとアリシアがお茶を持って来てくれた
「お兄ちゃん、はいお茶、喉渇いてるでしょ?」
「ありがとうアリシア、丁度喉が渇いてたんだ」
僕はアリシアが持って来てくれたお茶を1口飲んだ
「おぉ・・・これは?」
「お兄ちゃんが大好きなストレートティー、私が入れたの・・・美味しく出来てる?」
「美味しいよアリシア・・・ありがとう」
「お菓子欲しい?、お姉ちゃんとアリカちゃんと私の3人で作った物があるんだけど」
「ありがたく貰うよ、アリシア」
そう言うとアリシアはテラスを出て
お菓子を取りに行った、アリシアが出て
数分後にエリスがテラスにやって来て僕の正面にある椅子に座った
「1人でお茶?」
「別に、ただ来た時は1人だっただけ」
「そうだと思って、アリシアちゃんに私の分も頼んだ」
「ははは・・・エリスらしいや・・・」
僕はもう1口、お茶を飲む
「お昼までどうするの?」
「そうだなぁ・・・エリスと何処か行きたいな」
「私と?」
「うん、だって最後のデートだよ?」
そう言うとエリスは・・・
「最後?、どうして?、これからも何時でも行けるのに・・・」
「・・・最後だよ、恋人同士として出かけるのはね、次は夫婦だ、そうでしょ?」
「あっ・・・うん、でも結婚したら・・・あまり外には出られないかも」
「どうして?、国王と王妃が外に出ちゃダメ何て決まりは無いよ、僕は固いのは嫌いだ」
そうだ・・・僕もエリスと同じで・・・
王子だった頃は大人の固い挨拶、対応は嫌いだった
かといって、普通に挨拶されたり、対応されると変な感じがした・・・
「ふふふ・・・ディルも私と同じだね」
「そうだよ、僕だって固いのは嫌いさ、国王となった日は・・・」
「なった日は?」
「謁見の間で市民とも会うけど、街でも普通に会いたいんだ」
「どういう事?、普通に会うって・・・」
僕が考えてるのは・・・
「重要な用件は謁見の間で、それ以外は可能な限り直接、街で聞きたいんだ」
「皆のため・・・それに、メルディアス家を取り巻いてる噂を消す為に?」
「・・・1番の目的はそうだよ、消さないと妻になってくれるエリスに迷惑がかかる」
「ディル・・・」
それにエリスだけじゃない
アリシアだって、顔には出さないけど
差別されてる事を聞いて苦しんでるはずだ
少なくともアリシアが会って来た人達は差別はしなかった
けど、嫌でも噂は聞こえて来る物だ・・・仕方ない・・・
それに母上と父上も顔には出してないけど、辛いはずだ・・・
だから僕は、結婚して妻になってくれるエリス
大事な妹であるアリシア、母上、父上達が幸せになれるよう
嘘の噂を消さないといけない・・・消さないと、真の意味で幸せにはなれない
 

第五章『平和と戦争』(6)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 9月 1日(月)05時51分16秒
返信・引用 編集済
  ご飯も食べ終わったので
本格的に話し始めた・・・
『それで邪竜王、お前の目的は何だ?』
『目的など無い、無理矢理、起こされて逆に腹が立っておるのだ』
「何故、今になって・・・それに帝国を動かしてたのが邪竜王じゃないとすると・・・」
「今、帝国を操ってるのは誰なの?」
『これは我の予想だが・・・覇竜王ではないか』
『覇竜王?、あの魔界の奥底に潜んでいる・・・闇の化身』
「どういう事?、覇竜王って」
するとミリアが・・・
『覇竜王はね、私達、竜神族に伝わる伝説の悪の化身なの』
「どういう意味で?」
『我とロット達が起こした、戦争は知っているだろう?』
「あの・・・竜王戦争?」
『そうだ・・・今更こんな事を言っても言い訳にしか聞こえぬだろうが・・・』
『何でも良い、少しでも今は情報が欲しい』
『ロットよ・・・我が旧友よ、あの戦争は我の意思で起こした物ではないのだ』
「えっ?、どういう事?、ロットと邪竜王って友達?」
そう言うとフィリスが・・・
『そうよ、大の親友で・・・仲が良かった・・・』
「それがどうして・・・戦争を起こす結果に?」
『戦争が起こる少し前に、我の体が何者かに操られた・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・」
僕はふとある事が気になった・・・
「どうして、アリカちゃんの体に入って、暴れたの?」
『主の体に入った時は、まだ少し、我を操った者の思念が残っていた、だから・・・』
「だから暴れたと?」
『そうだ・・・主よ、本当にすまない、我のせいで主の人生を壊してしまった・・・』
「もう良いんだよ・・・邪竜王の意思じゃないんだし・・・あっ、名前教えてくれる?」
『失礼した、我は邪竜王と呼ばれている・・・レヴァンだ』
「レヴァン・・・君はこれからどうするつもり?」
『出来るなら、我が犯した罪を償いたい、もちろんそれで許してもらおうとは思わない』
決意は固いようだ・・・
「ロット、どうする?」
『レヴァン・・・その言葉に嘘は無いか?』
『あぁ、嘘は無い、我ら竜神族の神、シャインにも誓おう』
『ごめんなさい、レヴァン、そうとは知らず・・・私達は酷い事を・・・』
『気にするな・・・過ぎた事はグチグチ言っても仕方ない』
和解が済んだようだな・・・
「で・・・これからどうする?」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんの結婚の儀が4ヶ月後・・・」
『もし覇竜王が黒幕なら、すぐには動けないはずだ』
『元々魔界の神だからな、地上には出れても、すぐ本人で動きは出来ない』
『猶予はどれぐらいなの?』
『長くて1年って所でしょう・・・短いかもしれないけど』
どっちにしろ、もし本当に魔界の神、覇竜王が出て来たなら
衝突は避けられない・・・僕達はまた戦いの舞台に上がる事になるのか・・・
「とにかく、これからよろしく、レヴァン」
『あぁ、迷惑をかけた分、皆の為にも主の為にも戦わせてもらおう』
「それって・・・私も戦場に出るって事?」
『すまないが・・・そういう事になる』
「最近、剣触ってないから・・・腕落ちてるかも」
え?、触ってない・・・って
「アリカちゃん、剣使えるんだ?」
「はい、一応、帝国一って言われてますけど・・・」
「それほどの腕前か・・・一度手合わせ願いたいね」
「私でよかったら・・・でも、手抜きは出来ませんので」
ん?、気のせいか・・・一瞬、殺気のような物が・・・
「あぁ・・・僕も手抜きはしない、いや出来ない」
「すぐします?、それとも明日?」
「明日にしよう、今日は暗すぎる」
「そうですね、それでは明日、訓練場で」
楽しみだな・・・明日
「ディル、今日はどうする?」
「そうだな・・・少し休憩したら寝るよ、明日にそなえて」
「それじゃ、私も一緒に寝る、アリシアちゃんは?」
「食器の片付けを終わらせたら、寝るよ」
ん?、そういえば・・・
「エルドはどうしてるの?」
「今の時間でしたら、エルドさんは奥様と夜の散歩に出ておられますが」
「そうか・・・新婚だからな」
「何かご用があるようでしたら、お呼びして来ましょうか?」
「別に良いよ、邪魔しちゃ悪いし・・・あれ、あの2人晩御飯は?」
「散歩に行くついでに、外で食べて来ると言ってました」
そう言うとアリカちゃんは食器を纏めて外に出て行った
その後にアリシアも続いて出て行った
「母上、父上、ファンド様、メリス様、僕とエリスは失礼します」
僕が頭をペコッと下げるとエリスも下げた
そして頭を上げると僕とエリスは部屋を出た
 

第五章『平和と戦争』(5)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 8月28日(木)22時47分6秒
返信・引用 編集済
  僕はエリスを連れて城に戻ると、お風呂に入る為・・・
「エリス、悪いけど、着替えとタオルを持って来てくれないかな?」
「別に良いよそれぐらい、だって私はディルのお嫁さんだも~ん」
エリスはそう言いながら着替えを取りに行った・・・
僕はその間に服を脱ぐ所で服を脱ぎ、ミニタオルを腰に巻き浴場に入った

お城の浴場だけあって、広い・・・
僕はお湯を少し浴びた後、お風呂に入った
「ふぅ・・・気持ち良いなぁ・・・」
浴場には、チャポーンと音が響く
こういう風に落ち着いてお風呂に入るのも
久しぶりだな・・・すると、浴場の扉が開き
「ディル~、着替えとタオルここに置いとくからねぇ」
「ありがと~」
そうお礼を言って
3分後・・・エリスが浴場に入って来た
「エリス!?、どうして・・・」
「どうしてって・・・ディルと一緒に入りたいなぁ・・・って思って・・・ダメ?」
「えっと・・・」
「私とじゃ・・・嫌?、結婚もするのに・・・」
あっと・・・えっと・・・
「別に良いよ、ただ、いきなりだったからちょっとビックリして・・・」
「えへへ・・・良かった~・・・ディルが嫌がってるのかと思って・・・」
「嫌がる訳ないだろ?、エリスの事、好きなんだから・・・」
僕はエリスを抱きしめた
「もう・・・お風呂で・・・」
「嫌だった?」
「嬉しい・・・ありがとう、ディル」
それからしばらくお風呂に2人で入っていた

お風呂を上がり、新しい服に着替えた後
僕とエリスは中庭で涼んでいた、すると・・・
「ディル・・・んっ」
エリスがキスをしてきた
僕はエリスを抱きしめ、そのまま続ける
どれだけしていたか分からないけど
人の気配を感じたので、抱きしめるのを止め
キスも止めた、するとエリスは僕にもたれた
気配の招待は母上だった、どうしたんだろう・・・
「あら、2人ともどうしたの?、こんな所で」
「母上、さっきお風呂から上がって、涼んでた所です」
「メティス小母様はどうしてここに?」
「私も同じようなものね、外の空気を吸いに来たの」
すると母上は僕達の正面のベンチに座った
「母上、アリシアは?」
「あの子なら、今調理場でアリカちゃんと夕食を作ってるわよ」
「そうかぁ・・・エリス、そろそろ戻ろうか?」
「うん、そうだね、それじゃ、メティス小母様、失礼します」
「私も少し経ったら戻るから、アリシアとアリカちゃんによろしくね」
僕はエリスを連れて城の中に戻った

城の自室に戻ると、日が暮れ始めていた
「ふぅ・・・晩御飯まで時間あるけど、何かする?」
「う~ん・・・えっとねぇ・・・私を抱きしめて♪」
「抱きしめるって・・・別に良いけど・・・ほら、おいで」
「えへへ・・・ぎゅ~・・・」
ニコニコ微笑みながら僕の胸に
顔を埋めるエリスを僕は優しく抱きしめた
「ねぇディル・・・私をお嫁さんに選んで良かったと思う?」
「何を今更・・・僕はエリスの事、大好きなんだ、愛してるから、お嫁さんに選んだ」
「えへへ・・・これで子供の頃の夢の内の1つが叶うなぁ・・・」
「子供の頃の夢?」
何だろう・・・
「うん・・・ディルのお嫁さんになるっていう・・・私の夢」
「僕の・・・お嫁さんになる?」
「だって・・・私子供の頃からディルの事・・・好きなんだもん」
「僕もだよ・・・僕も子供の頃から好きだよ・・・」
そう話しているとアリカちゃんが部屋に入って来た
「あっ・・・ごめんなさい」
僕はエリスを離し・・・
「いや良いよ、それよりどうしたの?」
「晩御飯の準備が出来たので・・・それをお知らせに」
「分かった、すぐ行くよ、行こう、エリス」
「うん、お腹空いちゃった」
僕達は食堂に向かった・・・

食堂で席に付くと、いただきますをした後
ご飯を食べ始めた・・・すると・・・いきなりロットが出て来た
『それにしても・・・』
「どうしたの?、いきなり」
『今でもよく分からん、なぜ邪竜王の封印が解けたのか』
「偶然とか?」
するとアリカちゃんの腕が光り始めた
そして・・・
『我とて、何故封印が解けたのか分からん』
『じゃ・・・邪竜王!!、お前どうしてここに!!』
母上と父上、ファンド様とメリス様はまったく驚かない
『邪竜王・・・あなたはどうしてここに』
『そうだよ、お兄様とお姉様が強い封印を施したはずなのに・・・』
アリカちゃんは何が何だか分からず混乱してる
『だからさっきも言っただろ、我とて何故封印が解けたのか分からぬ』
「なぁ、それはそれで後で聞くけど・・・どうしてアリカちゃんの体に?」
『我の封印が解け、外に放出された時にそこに、我の主が居たのだ』
「私が・・・あなたの主?」
驚くアリカちゃん、母上と父上
ファンド様とメリス様は口は出すつもりは無いらしい・・・
 

第五章『平和と戦争』(4)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 8月28日(木)15時14分46秒
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  昼食を食べ終わると僕達はお城に戻っていた
「今日は何しようか?」
「そうだねぇ・・・あれ、ディルのお母様とお父様は今何してるの?」
「今?、何処だろう・・・父上は多分、訓練場に居ると思うけど、母上は・・・」
「ママなら、この時間はお昼寝かメリス小母様と一緒に居るはずだよ?」
城の中を歩いているとアリカちゃんと会った
「アリカちゃん、母上を見なかった?」
「メティス様ですか?、自室でメリス様とお茶してますよ」
「ありがとう、お仕事頑張って」
「はい、それでは何かご用がありましたら、お呼び下さい」
僕達は母上の所に行く事にした
まぁ特に用事は無いんだけど、様子を見にね

母上の自室の扉をノックすると
「はい、誰?」
「母上、僕です」
「エリスです」
「ママ~」
「入りなさい」
僕は扉を開け、中に入る
すると、テーブルの上にお茶が2つ
母上の正面にメリス様が座っていた
「どうしたの?、3人揃って」
「いや、ちょっと様子を見に来たんですが」
「あっ、ママ~、頼んだ物作ってくれてる?」
「アリシア、もう完成したわよ、隣の部屋に置いてあるから、早速着てみて」
するとアリシアは部屋を出て行った
「母上、アリシアは何を頼んだんですか?」
「ふふふ、あの子の夢を叶える物よ、まぁ少し待ちなさい」
エリスも何だろうと考えている
本当に何だろうな・・・アリシアの夢を叶える物?

5分後、アリシアは戻って来た、服が・・・
「えへへ、どう?、似合う?、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
アリシアが着ていた服はメイド服
だけど・・・少し仕様が違うみたいだ
「似合うよ、アリシア」
「うん、とっても可愛い~」
「ママに頼んで作ってもらったの、メイド長のメイド服」
「サイズもピッタリね、良かったわ」
「相変わらず、メティスはこういうの上手いわねぇ」
「レックスが訓練でよく服をダメにしてくるから・・・」
父上の新しい服を作っている内に上手くなったのか・・・
「えへへ~、これで私もメイドだよ~」
「あぁ、可愛いメイドさんだな」
「そうだねぇ、可愛いメイドさんだねぇ」
すると母上が
「それじゃアリシア、早速お仕事頼めるかしら?」
「うん♪、お茶のお代わりで良いの?」
「そうよ、2人分ね、それとアリカちゃんが作ってくれた、お菓子も頼むわ」
「分かった~、それじゃ行って来るね~」
そう言うと、アリシアは部屋を出て行った
「張り切ってるわねぇ、アリシア」
「母上・・・メイドとして働くのが夢ですから、アリシアは」
「そういえば・・・小さい頃、よく言ってたわねぇ、それが夢だって」
張り切る気持ちもよく分かる、ん?、アリシアがメイド長って事は
アリシアがアリカちゃんの上司って事になるのか・・・
「それじゃ母上、メリス様、失礼します」
「失礼します、お母様、メティス小母様」
「ふふふ、それじゃ、またね、ディル、エリスちゃん」
僕達は部屋を後にした、アリシアはまだ戻って来ない

僕とエリスは父上を探しに、訓練場に来ていた
「父上は・・・居た、あそこだ」
僕が指差した先に父上が居た、父上は剣を構えている
エリスを連れて僕は父上の所に行く
「父上」
「おぉ、ディルとエリスちゃん」
「レックス小父様、剣を構えて何をしてたんですか?」
「精神統一をね、そうだディル、久しぶりに手合わせしよう、剣を構えろ」
父上から殺気のような物を感じる
本気だ・・・手合わせのレベルじゃない
「エリス、下がってて」
「分かった・・・気を付けてね」
エリスが後ろに下がった、僕は剣を引き抜き
父上の前で構えた、すると・・・
「行くぞ!!」
「はい!!」
そして剣を交え始めた
剣をクロスさせると・・・
「腕を上げたな、ディル・・・」
「僕もあれから、頑張りましたから」
何回か剣を交える、クロスさせる
少しでも気を抜くと、やられそうだ

そして10分後
「父上!!、隙あり!!」
「何!?」
僕は剣を1回クロスさせた後
体制を低くして、後ろに回りこみ剣を父上の首に向けた
「やりましたよ父上・・・僕の勝ちです」
「はっはっはっ・・・負けた、私じゃ敵わないな、何時の間に追い抜いたんだか・・・」
「運が良かっただけです父上、少しでも気を抜いたら僕が負けてた」
「そう謙遜するな、昔から言ってただろ、私に勝ちたいと」
確かにそうだけど・・・
「ですが・・・」
「私に勝ったんだ・・・もう少し喜べ」
「はっ・・・はい!!、父上!!」
「よしよし、元気があってよろしい、私はまだ続ける、ディルは風呂にでも行け」
「分かりました、それじゃ、頑張って下さい、父上」
僕はエリスを連れて城に戻る事にした
 

第五章『平和と戦争』(3)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 8月28日(木)00時41分55秒
返信・引用 編集済
  全ての荷物を運び終えると、エリザちゃんが1人
調理場に篭ってしまった、中からドンドンと音がする
「エリザちゃん、何してるの?」
「パンを作ってるんですよ、すぐ作るって決めてたみたいですから・・・」
「そうなんだ~・・・でも、1人で大丈夫?」
「どうでしょう・・・俺も気になるんですけど・・・まだ準備が残ってて・・・」
そういえば、パンを入れたりするショーケースとか掃除してないし
パンを入れる籠がまだ置いてなかったな・・・箱に入ってるのかな
「それじゃ僕がヴォルフを手伝うから、エリスとアリシアはエリザちゃんを手伝って」
「分かった、それじゃ行こう、アリシアちゃん」
「うん、それじゃあ、お兄ちゃん、頑張ってね~」
そう言うと、エリスとアリシアはエリザちゃんが居る
調理場に行ってしまった、僕はヴォルフと2人でショーケースを吹き
籠を置いたりする、準備に取り掛かった、最終準備ってやつかな

ショーケースを2人で拭いていると、ヴォルフが口を開いた
「ディルさん、俺達がいきなりパン屋をやる事・・・驚いてます?」
「まぁ・・・正直に言うと、驚いた、でも何でパン屋なの?」
「エリザの夢なんですよ、自分が作ったパンを人に食べてもらいたいって」
「立派な夢だね、ヴォルフは夫としてエリザちゃんを支えなきゃな」
そう言うとヴォルフが・・・
「実は・・・結婚の儀なんですけど・・・何時しようか迷ってて」
「う~ん・・・よし、いろいろお世話になってるし、明日しよう」
「えっ!?、明日ですか?、俺は別に構いませんけど・・・エリザが・・・」
「エリザちゃんもすぐしたいと思ってると思う、だから今日、母上に相談してみるよ」
「はぁ・・・ありがとうございます、一応エリザにも話してみます」
名前が変わっても・・・あの風習が生きてれば・・・


翌日、ヴォルフによれば、すぐしたいとエリザちゃんが言ったらしい
だから僕は母上に相談した所、母上も快く協力してくれた
「いよいよねぇ・・・」
「そうですね、母上」
「ヴォルフもカッコイイねぇ」
ヴォルフは結婚の儀専用の服を着ている
服っていうか鎧だ、胸の所に盾と剣が刻まれている
これは、男が、嫁にもらう子を一生守り、幸せにするという意味がある
するとエリザちゃんがやって来て、ヴォルフの横に立った
「綺麗だねぇ、でもここからじゃ、神父さんとヴォルフ達が何て言ってるか分かんない」
確かに・・・まぁ、それは仕方ない
そうしていると、ブツブツ神父さんが言った後
ヴォルフがエリザちゃんに誓いのキスをした
それからなんだかんだありまして・・・
え?、何だって?、そのなんだかんだを説明してほしい?
気にするな、これは仕様だ、おっと・・・僕は何を言ってるんだ

そしてメインだ・・・馬車に新郎と新婦が乗って街を回るという物
これは・・・街の皆で祝福し、末永く幸せに暮らして欲しいという願いが込められている
「幸せそうだねぇ、エリザちゃん」
「そうだねぇ、僕達も早くしたね、結婚の儀」
「それと、ディルの国王即位式と私の女王即位式もね」
「そうだな・・・」
するとエルドが
「ディル、俺達も結婚の儀をもう済ませてあるんだ」
「は?、どういう事?」
エルドが言ってる意味が飲み込めない・・・
「実はついさっき、私とエルド・・・結婚の儀を済ませたんです」
「言ってくれよ・・・出席したのに」
「悪い、いろいろ立て込んでて・・・」
「ディル・・・仕方ないよ、エルド、メルアちゃん、おめでとう」
「ありがとうございます、エリスさん」
「おめでとう、エルド、メルアちゃん、末永く幸せにね」
「おぅ、ディル達の4ヶ月後の結婚の儀、必ず行くからな」
ふぅ・・・とりあえず、今日の行事は済んだな・・・
まさかエルドも結婚の儀をしていたなんて・・・まぁ
エルドとメルアちゃんも末永く幸せに暮らしてくれ・・・

結婚の儀は朝やったので、終わるとお昼になっていた
僕とエリスとアリシアは暇なので、ヴォルフ達を見に行く事に・・・
お店の2階に住居スペースがあるので、そこで暮らす事にしたらしい
ヴォルフとエリザちゃんのお店に行くと、本日開店の看板があった
そしてお店の看板にはお店の名前が書いてある、『キュリカリムベーカリー』と
「おぉ・・・今日からか・・・そうだ、パンを買って行こうよ」
「そうだねぇ、エリザちゃんのパン、食べてみた~い」
「私も食べた~い、行こうよお兄ちゃん」
早速、お店の中に入ってみる・・・すると
お店の中は焼きたてのパンの匂いでいっぱいだった
「いらっしゃいませ~、あっディルさん、エリスさん、アリシアちゃん」
「ヴォルフ、約束通り来たよ」
「どれがオススメなの?」
「えっとですね・・・このロールパンってやつです」
「ロールパン?、中には何か入ってるの?」
アリシアがヴォルフに聞く
「一応、俺が焼いたベーコンが」
「それじゃ、そのパンを3個ね」
「はい、ちょっと待って下さいね」
するとヴォルフがケースから
頼んだパンを3個取り出し、小さい紙袋にパンを3個入れた
「どうぞ、お代はいいですよ、プレゼントです」
「ありがとう、ヴォルフ、また来るよ」
するとエリスが・・・
「繁盛してる?」
「えぇ、エリザの焼くパンが好評で、今急ピッチで新しいパンを焼いてますよ」
「へぇ・・・頑張ってね、私達も時々来るからね、エリザちゃんによろしく」
「はい、待ってます、ありがとうございました」
僕達はパンを受け取ると中央広場に行く事にした

中央広場のベンチに座り、パンを食べ始める
「おっ、ふわふわしてて美味しいね」
「うん、具のベーコンも良い感じだねぇ」
「こんなに美味しいパン食べたの初めて~」
中央広場を見渡すと、ヴォルフとエリザちゃんのお店で
買ったパンを食べてる人がかなり居た、かなり人気があるようだ
 

第五章『平和と戦争』(2)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年 8月25日(月)17時13分24秒
返信・引用 編集済
  エリスはアリシアと2人で僕のベッドで昼寝をしている・・・
僕は1人、城下街を見て回る・・・まちこち壊れてるけど
大した損傷じゃないし、2日もあれば修理も終わると思う・・・
「ふぅ・・・街の人達も無事でよかった・・・」
戦闘をしていた時は、各自、自分の家に拘束されていた
そこを父上とファンド様が助けたらしい・・・
「ん?、あれは・・・エリザちゃんとヴォルフ・・・」
城の門を出てすぐの所にあるパン屋の前で
エリザちゃんとヴォルフが荷物を運び入れたりしていた
僕はパン屋の前まで行き、2人に話しかけた
「2人とも、何してるの?」
「ディルさん、実はこのパン屋の主人だった人が、引越しをしたので・・・」
「それで、私とヴォルフがこのお店を貰って、パン屋さんをやろうって・・・」
「誰がパンを作るの?、2人で?」
「いえ、私1人で作ります、ヴォルフに販売の方をしてもらう予定なんですけど・・・」
そうかぁ・・・
「それじゃあ、パンを販売出来るようになったら、1度買いに来るよ」
「是非、エリスさん達と来て下さい、サービスしますから」
「ははは、楽しみにしてるよ、それじゃ2人とも、頑張ってね」
僕はエリザちゃんとヴォルフが経営する予定のパン屋を後にし
中央広場に行く事にした・・・トコトコ歩く
城から離れると、被害を受けている建物もほとんど無い

中央広場に到着すると、食材が入った
紙袋を1つ抱えたアリカちゃんに出会った
「アリカちゃん、どうしたの?、こんな所で」
「ディルさん、実はお食事の新メニューを考えたんですけど、材料が足りなくて・・・」
「それで買出しに来たんだ、アリカちゃんは頑張り屋さんだね」
「いえ・・・それほどでも、昔からお母さんに習ってただけですから」
「へぇ・・・僕はまだこの辺を回るけど、アリカちゃんはどうするの?」
「私は欲しい食材とスパイスも手に入りましたし、お城に戻り、新メニューを作ります」
「じゃあ、頑張ってね、新メニュー出来たら食べさせてね」
「はい、ディルさんとエリスさんとアリシアちゃんに食べてもらいます」
そう言うとアリカちゃんはお城の方に向かって行った・・・
僕は中央広場にあるベンチに座って休憩をする事にした
「ふぅ・・・そろそろ・・・僕も城に戻ろう」
僕は立ち上がりお城に戻る事にした
エリス達もそろそろ目を覚ます頃だからな

城の僕の部屋に戻ると、エリスとアリシアはまだ寝ていた
「むぅ・・・ディル・・・」
「ダメ~・・・お兄ちゃん・・・」
「2人とも起きて、そろそろ起きないと、夜寝れなくなるよ?」
すると、2人とも起き上がって・・・
「う~・・・よく寝た・・・」
「お姉ちゃん、何処か行こうよ~」
起きたばかりなのに
何故かテンションが高めだな・・・アリシア
「私は良いけど・・・ディルは?」
「僕も別に良いよ、どうせ暇だし」
「わ~い、さっそく行こうよ~」
僕とエリスはアリシアに腕を引っ張られ
部屋を出た・・・多分、城の中を回るんだろうけど

最初に来た所は城の中庭だった
「う~ん・・・風が気持ち良いなぁ、ねぇお兄ちゃん、お姉ちゃん」
「そうだねぇ・・・私この中庭、大好きなんだぁ」
「僕も好きだけど、近衛兵はあまり入れない場所だから・・・あまり来れなかったなぁ」
3人で中庭で風に当たる・・・
こうして風に当たってると、昨日の戦いが嘘のようだ
「そういえばディル、戦いで受けた傷は大丈夫なの?」
「もう大丈夫だよ、ヴォルフが持ってた薬がまだ残ってたからね」
「じゃもう大丈夫だね、それにしても・・・4ヶ月間・・・暇だねぇ」
「そうだねぇ、お姉ちゃん・・・何かする事があれば良いんだけど・・・」
あっ・・・そうだ
「そういえば、ヴォルフとエリザちゃんがパン屋を開くんだ、それの手伝いをしない?」
「良いねぇそれ、2人じゃ大変だろうし、私達も手伝おうよ」
「私も手伝いた~い」
という訳で、ヴォルフ達の手伝いをしようという事になった

ヴォルフ達の所に行くと、まだ荷物を運び入れていた
「あっ、ディルさん、エリスさん、アリシアちゃん、どうしました?」
「いや、実はする事が無くてね、だからヴォルフ達を手伝おうと思って」
「ありがとうございます、このままだと日が暮れそうで・・・」
「それじゃ、まずは何をすれば良いの?」
「えっとですね・・・道具は全部、前の主人から貰ったので、そこにある箱を中に」
どうやらその箱にはパンを作る為の粉が入っているようだ
他の箱には同じように粉が入っているようである
多分、前の主人の人が引越しをする前に頼んだ物だろう
だけど、引越しをする事になったので、その粉をヴォルフ達にあげたのだろう
その証拠に、箱の上に置き手紙が置いてある、手紙に『君達にあげるよ』と書いてある
 

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